カジノでのギャンブルの代名詞といえるのがバカラです。マカオやラスベガスのテーブルで一番熱気に包まれているのがバカラではないでしょうか。
起源はイタリアでイタリア語で「ゼロ・破産」を意味しているようです。貴族のゲームとしてヨーロッパから広まり、アメリカで現在のゲーム様式になった言われており、特にアジアでは不動の人気を誇るテーブルゲームです。
バカラと言うのは、ルールに従って「9」に近いほうが勝ちと言う「バンカー(Banker、胴元役)」と「プレイヤー(Player、客役)」の仮想の二人による勝負で、どちらが勝つかを客が予想して賭けるだけのゲームです。
実際にゲームをプレイしているのは仮想の人物であるため、客が出来ることは予想することだけで、それ以外でゲームに介入することはできません。
ただし、バカラの演出である、絞りと罫線が1/2の賭けに奥深さを与え、人々を熱狂させているのです。
特にバンカーとプレーヤーの最高額を賭けた人に与えられる絞り(カードを少しづつめくる)の権利により、高額な賭け金になりやすく、同じバンカーとプレーヤーに賭けた人との緊張感の有る一体感の空気が人を熱狂させるのです。
絞り「スクイーズ(squeeze)」は演出だけですので結果は絞りに関係なくルールに則って決まっていきます。オンラインカジノに絞りはありません。(絞りらしきものがあるソフトもありますが・・)
バカラのルール
一見しただけでは複雑なルールに様に感じてしまうのがバカラなのですが、とてもシンプルです。バンカー(仮にA)とプレーヤー(仮にB)のどちらかが「9」に近いかを予想するだけです。
極論すればルールは関係なく、AまたはBのどちらかが、勝つか、引き分ける、か予想するだけの単純なものなので逆に熱くなれるというわけです。
なお、カードは、プレーヤー、バンカー、プレーヤー、バンカーの順に配られますが、数字だけでプレーヤー、バンカーとも3枚目を引くかどうかを判断するのでブラックジャックのようにディーラーの数値を確認する前にバスト(21を超える)するようなことはありません。
●勝敗
配られたカード(2枚もしくは3枚)の合計点数の下一桁の数字が、より9に近い方が勝ち。同数ならば引き分け。
●カードの数え方
カード | 数え方 |
A | 1 |
2~9 | 数字の通り |
10・J・Q・K | 0 |
●3枚目を引く条件
配られたカード2枚の合計点数の下一桁の数字によって3枚目を引く条件が変わります。 ただし、プレイヤーとバンカーのいずれかの点数がナチュラル(8点か9点)の場合は両者とも3枚目のカードは引きません。ナチュラルエイト、ナチュラルナインといいます。
●プレイヤーが3枚目を引く条件
プレイヤーの最初の2枚の得点 | プレイヤーの動き |
0 1 2 3 4 5 | 3枚目のカードを引く |
6 7 8 9 | カードを引かない |
●プレイヤーが3枚目のカードを引かなかった時のバンカーが3枚目を引く条件
バンカーの最初の2枚の得点 | バンカーの動き |
0 1 2 3 4 5 | 3枚目のカードを引く |
6 7 8 9 | カードを引かない |
●プレイヤーが3枚目のカードを引いた時のバンカーが3枚目を引く条件
バンカーの最初の2枚の得点 | バンカーが3枚目のカードを引く時のプレイヤーの得点 | バンカーが3枚目のカードを引かない時のプレイヤーの得点 |
0 1 2 | 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 | |
3 | 0 1 2 3 4 5 6 7 9 | 8 |
4 | 2 3 4 5 6 7 | 0 1 8 9 |
5 | 4 5 6 7 | 0 1 2 3 8 9 |
6 | 6 7 | 0 1 2 3 4 5 8 9 |
7 8 9 | 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 |
上記の意味を見ただけでわかるのは無理だと思いますが、とてもシンプルなので実際のプレイを見ていれば理解できると思います。わからなくても勝敗を左右するものではありません。ランドカジノでは絞りがあるかもしれませんが、オンラインカジノではすべてオープンカードで行われます。
バカラの賭け方
バカラの賭け方ですが、基本的には プレーヤー、バンカー、タイ(引き分け) の3種類です。3つのどこかにチップを置き、ディールボタンを押せばゲームは自動的に開始されて、ルールに則り勝敗が決定します。
プレーヤー、バンカーに賭けて引き分けの場合はノーゲームになりチップは戻されますが、タイ(引き分け)に賭けていれば大きな払い戻しがあります。
配当は、8デック(トランプ8セット)のカードを使う場合下記となります。デック数の違いにより0.01%単位で多少控除率(ハウスエッジ)に差が出ますが、数値的にはほんの少しです。
バンカーに賭けた場合の0.05%がハウスエッジ(カジノの手数料)となりますが、ルール上の差により実質はバンカーに賭けた方が控除率が低くなります。
賭ける場所 | 配当 | 控除率 |
プレーヤー | 2倍(1:1) | 1.24% |
バンカー | 1.95倍(0.95:1) | 1.06% |
タイ | 9倍(8:1) | 14.36% |
この配当と控除率を比較してみれば一目瞭然ですが、2倍の払い戻しがあるプレーヤーよりも1.95倍のバンカーに賭けた方が有利です。タイ(引き分け)に賭けるのは論外ということになります。